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山の挽歌-松田白作品集- › はじめに › 山の挽歌の掲載にあたって

2009年01月01日

山の挽歌の掲載にあたって

 2002年に私家本として自費出版した父の作品集「山の挽歌」を、ブログで公開することにしました。山をこよなく愛した父の「遥かなる山と遥かなる友への挽歌」という意味をこめて、このタイトルをつけました。

 大正4年(1915年)から平成6年(1994年)にかけて生きた父は、若い頃から詩を書き、また折にふれて山行記録などを綴っていました。後年には山の文学誌ともいえる「アルプ」にも寄稿していましたが、書かれた作品の多くは人の目に触れられることがなかったといえましょう。そんな作品を、目に留めていただいた方に読んでいただけたらと思います。

 「ボン スキー」は、当時、中学生だった父と友人が、昭和4年の暮れから5年のお正月にかけて出かけた初スキーを綴ったもので、スキーがまだごく一部の人たちの楽しみでしかなかった時代の冒険物語ともいえるような体験談です。

 「トベラの島」とその続編である「青春挽歌」は、伊豆七島への旅行で出会った女性との交流と別れを描いたもので、父の死後に遺品の中から見つかりました。生き生きとした描写、推敲を重ねた形跡から、読まれることを意識して仕上げられている作品です。

 ほんの数十年前には、日本のいたるところに豊かな自然が息づき、見ず知らずの人との間に心温まる出会いと交流がありました。人と人とのつながりが希薄になり、親友といえる友人がもてなくなっている今の時代に、私達はこうした人と人との交流、信頼を忘れかけているのではないでしょうか。物の豊かさと便利さの追求の陰で、日本の隅々からかつての自然は姿を消してしまいました。そして、人間にとって本当に大切なものを私達は知らず知らずのうちに失ってしまったように思えてなりません。

 「山旗雲」「星糞峠」「アルプスの三つの花」は、前述した「アルプ」に掲載された作品です。また、詩の多くは昭和21年(1946年)頃の作品のようです。「入笠山の記」「浅間山行」「谷川岳に登る」は、推敲された作品というより山行の記録を綴ったもので、昭和14年(1939年)の青年時代に書かれたものです。

 作品についての感想などもいただけると幸いです。

*作品は随想・詩・戯曲の順で掲載しています。随想と戯曲はカテゴリー名が作品タイトルになっています。

ブログ管理人 松田まゆみ


山の挽歌*もくじ

第一部 随想
ボン・スキー
トベラの島
青春挽歌 -石老山の山旅-

奥霧ヶ峰から男女倉へ
ヒュッテ霧ヶ峰
殿城山
秋の音
五、六のコル
山旗雲
星糞峠
アルプスの三つの花
ゴルナーグラートにて
ザースフェー
入笠山の記
浅間山行
谷川岳に登る

第二部 詩
金無垢の月 ・ 夜道 ・ 友情 ・  ・ 月の高原にて ・ のぢぎく ・ ヨブの柩 ・  ・ 浅き湖 ・  ・ 造花 ・ ブローチ ・ こぶし ・  ・ 明暗 ・ やまぼうし ・ おやすみ ・ 愛する人 ・ 愛の悲しみ ・ 階段 ・  ・ 夕焼けの湖 ・  ・ 砂の音 ・ 雪原 ・ 無題 ・ 九十九里浜 ・ 登攀 ・ 頬白に寄せて ・ 

第三部 戯曲
晩照

出版に寄せて(編者あとがき)

おまけ
ふるさと上野の思い出 




Posted by 松田まゆみ at 16:36│Comments(0)はじめに
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