さぽろぐ

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2009年11月22日

雪原


「マミ 怖くはないね?」
雪深い 高原の夕闇を
いぶし銀の 霧の中を
あてもなく さまようことが

「マミ あの話をしてあげよう
北の涯(はて)の話を」

話しながら歩こう
このひざを埋める雪の中を・・・・・・

「マミ 北の涯の酒場で
行き逢った男女が
目隠しをした馬橇(うまぞり)に
乗ったという
あの話をしよう」

霧が谷から上ってくるね
マミ
手を空にかざしてごらん
霧には 細かい雪が
交じっている
たしかに 雪が交じっているね

「マミ 君の手は冷たい
びっくりする程 冷たいね」

そうだ・・・・・・ 北の涯では
氷原が海に続くという
そこの話なんだ

ウオッカを飲み
リンゴを かじりながら
二人は馬にむちを
あてたという
夕焼けの海に向かって
目隠しをした馬に

何故 マミは何も言わないのだ
遠い 北の涯の話なのだ

マミ もうすっかり夜なのに
君の頬は ほの明るい

瞳に雪が降っている
それさえ 僕には見えるのだ

マミ 君の頬が濡れているのは
雪が溶けただけではないね

さあ 僕にしっかり掴まって
倒れぬように歩くのだ

あれは 遠い国の話


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Posted by 松田まゆみ at 14:15│Comments(0)
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