山の挽歌-松田白作品集-
無題
松田まゆみ
2009年11月28日 14:12
貧乏にも厭(あ)きがきた
今にみてろと思いながら
もう 若くない肉体が
いじらしくも 毎日を働いている
何のためだか 知らないけれど
冗談等を言いながら
時には 嘘を言ってみたり
時には 真実を投げ出して
とにも かくにも 生きている
どうせ 生きねばならない世の中
今夜も十七円の湯に入り
高級車を運転して
国道をブッ飛ばす夢でもみよう
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